祝、2011年金属洋食器製造100周年。
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■知識編
■図解編
■実践編
■仕上編
テーブルマナー(知識編)
はじめに指があった
現在私たちが親しんでいる西洋料理の料理法は、ギリシャ時代にはすでにあったとされていますが、マナー方はというと、まだナイフもフォークもなく、ほとんど手で直接つまんで食べていました。
ローマ時代でも、まだこのスタイルは変わらず、汚れた手は足元の桶の水で時々洗ってはテーブルクロスで拭いては食べる……という食事法が続いていました。
およばれにはナイフ持参
十六世紀後半になってやっとナイフとフォークが食事の時に使われはじめました。ところがその頃は、客が護身用に身につけているナイフを食事の時に使っていたのです。
もともとは動物を殺し肉を切ったり、突きさしたりする武器として使われていたものが、食事にかかせないものとして発達したことが想像できます。
マナーは自然なふるまいから
そして、現在のテーブルマナーの基礎は、十九世紀、イギリスのビクトリア女王の時代に完成されましたがこの時代は形式や道徳が大変重んじられた時代ですから、テーブルマナーも細かな部分までも形式にこだわったものだったようです。日本には明治時代にそのままの形式が直輸入されたので、現在でもテーブルマナーはむずかしいものだとか、堅苦しいものといったイメージが強く残っているのです。
しかし、テーブルマナーとは、お互いに料理をおいしく、かつ楽しく食べるための約束ごとですから、細かな形式まで知っていなくてもひととおりの食事の手順とタブーを心得ていれば、恥ずかしい思いもしないで楽しいディナーの一時を過ごすことができるでしょう。
自信とゆとりを持って、ごく自然にふるまうことができるようになれば、もうマナーは完璧です。
ナイフ・フォーク・スプーンの知識
ナイフ・フォークは外側から
正面の料理皿をはさんで右側にナイフ、左側にフォークが同じ数だけ置かれていますが、料理の出される順序に従って、外側から一対ずつ使っていきます。
スプーンは大きさですぐわかる
スープを飲むためのスプーンが一番大きく、フルーツやアイスクリーム用は中くらい、コーヒーや紅茶用が最も小さなものです。
肉用と魚用のナイフ・フォークの見分け方
繊維が多い肉を切るナイフは、鋭利でまたギザギザをつけて切りやすくなっています。しかし、魚は肉と比べて身が柔らかく、切りやすいので鋭利ではなく、花模様や装飾的デザインを施して肉用と区別しています。
また、魚用ナイフのかわりに、フィッシュスプーンが用意されることがありますが、スプーンで身をほぐしたり、たっぷりかかったソースをすくって食べましょう。
先割れスプーンにまだ市民権はない
扱いの便利な先割れスプーンは、一般にはフルーツ用として重宝がられていますが、正式のディナーではフルーツはフルーツフォーク、ナイフ、スプーンで食べることになっています。
テーブルマナー(知識編)
マナーのコツを写真で覚えよう
食事中のサインは八の字に
食事が終わったらナイフ・フォークはそろえて
スープは手前から向こうへ。残り少なくなったら、左手で皿の手前を軽く持ち上げる
手つきのスープ・カップが出されたら、はじめはスプーンで。
スープが少なくなったら、受け皿にスプーンを置いて、両手で柄を持って飲む。カップの中にスプーンを入れたまま飲んだり、カップを持ち上げてスプーンで飲むのは、マナー違反
ターンで殻をはさんで専用フォークで身を取り出す
二つ折りの折り山を手間に置く
上身の半分ずつをナイフではがし、皿の手前に移して一口ずつ切って食べる。
下身は裏返さないで、骨の下にナイフを入れて骨をはずす
舟型のレモンは手でおおいをして絞る
ナイフで殻を押さえ、身は尾の方からソースをナイフで切身につける
フォークの背で紙のはしを押さえ、ナイフを真一文字に入れる
肉は一口ずつその都度切って食べる
フォークで骨を軽く押さえて切る
骨は皿の右上に
フォークで押さえナイフで半円形の底にそって切る
たてに一口大にナイフを入れる
片手ずつ指先を洗い、ボールのそばにナプキンを持っていって拭く
テーブルマナー(実践編)
さあ、貴方のマナーをシェイプアップ
食事の前に
・女性のハンドバックは、背中と椅子の背の間にはさむ
・ナプキンはみんなが席についてから
ワイン
・魚、とり料理は白ワイン、肉料理には赤ワインが正式
・ワイングラスは柄を握るようにもつのがマナー
・唇についた油は軽くナプキンで拭いてから
・グラスについた口紅は、指で拭き取ってもよい
オードブル
・セロリ、パセリ、カナッペなど手を汚さないものは手で食べてもよい
スープ
・スープスプーンは、ペンを持つように軽く握る
・スープは半分くらい口に入れ、流しこむようにする。音をたてて飲むのはタブー
・ポタージュはあっさりした料理に、コンソメはこってりした料理に合う
パン
・いくらお腹がすいていても、パンはスープが終わってから
・パンをナイフで切るのはタブー。一口ずつちぎって
・バターは、いったんパン皿にとってからパンにつける
魚料理
・ムニエルにのっているレモンはナイフで押えて汁を出す
・ブイヤベースは、ナイフ・フォーク・スプーンで
とり料理
・正式な食事の時のチキンはナイフとフォークで
・骨付きのチキンに銀紙がついていたら、手に持って食べてもよい
肉料理
・焼き加減は、レア、ミディアム、ウェルダン
・ナイフを前後に引いて切らないで手前に引く
・肉の串焼きは、左手で串の端にナプキンをそえ、右手の フォークで 肉をずらして串からぬく
サラダ・つけ合わせ
・つけ合わせの豆はパンを使ってフォークにのせる
・つけ合わせやサラダは、フォークだけで食べる方がスマート
・サラダと肉は交互に食べよう
デザート
・ウエハースとアイスクリームは交互に食べる
・食後には、クッキーやパン菓子は食べない
・水気の多い果物はスプーンで食べる
・ぶどうなどの種子は、目立たぬようにぎりこぶしの中に
・フィンガーボールは、片手ずつ洗う
・コーヒーカップは指をひっかけるようにして持たない
退席するとき
・席を立つとき、ナプキンは無造作に軽くたたんでテーブルの上に
テーブルマナー(仕上編)
こんなことも知っておこう
ジーンズにTシャツではちょっと?
正式な晩餐会ではシルクなどのローブ・デ・コルテと決まっていますが、一般にはもっと簡略化して、ワンピースなどで大丈夫です。ただラフすぎたり、あまり身苦しい服装や強い香水、濃い口紅などは避けたいものです。
その時の雰囲気にあった自分なりのドレスアップをして、出かけましょう。
ナイフ・フォークを落としてもあわてない
うっかりしてナプキンやナイフ・フォークを床に落としてしまうことがありますが、そんな時あわてて椅子を引いてガタガタさせたり、おでこやあごをテーブルにぶつけたりしがちです。これではスマートではありません。ウエイターはサービスするためにいるのですから、おろおろしたり、恥ずかしがらないで拾ってもらいましょう。新しいナイフやフォークを持ってきてくれたら、「ありがとう」と言えばテーブルマナーも合格です。
わからないことは何でも聞きましょう
せっかく高級レストランで食事ができるのにテーブルマナーを忘れてしまったり、食べ方がわからない料理が出てきたら、あわてないでウエイターに聞いてもかまいません。わからないからと言って目の前のおいしそうなお料理を指をくわえているだけではつまりませんから。
もし、タバコ人間でも食事中はタブー
最近は、はじめからテーブルに灰皿が用意されている場合が多いですが、食事中は吸わない方がベター。
デザートがサービスされるまでは、がまんしたいものです。
監修:帝国ホテル
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